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おせちに欠かせない数の子の意味と由来とは?縁起物の理由をわかりやすく解説

お正月になると、家庭の食卓に並ぶ「おせち料理」。その中でも、黄金色に輝く「数の子(かずのこ)」は、おせちの中でもとくに人気のある一品です。

でも、「なぜおせちに数の子が入っているの?」「どうして縁起がいいの?」と思ったことはありませんか?

この記事では、数の子の意味や由来、縁起物とされる理由について、地域ごとの違いや選び方までわかりやすく解説していきます。意味を知って食べることで、お正月の食事がもっと楽しくなりますよ。

目次

おせちに欠かせない数の子の意味とは?

この章では、数の子がなぜおせち料理に使われるのか、その基本的な意味について解説します。

子孫繁栄を願う象徴だから

数の子は、「子どもがたくさん生まれますように」という願いを込めた食材です。たくさんの小さな卵が集まっている数の子は、子孫がどんどん増える様子をイメージさせます。

昔から日本では、家族のつながりや子どもの成長がとても大切にされてきました。そのため、お正月という一年の始まりに、家族が健康でにぎやかに暮らせるようにと、数の子を食べる習慣ができたのです。

数の子を食べながら、「今年も元気な赤ちゃんが生まれますように」と祈る家も少なくありません。

子どもを授かりたい家庭にとっては、特に願いが込められた特別な一品といえます。

卵がたくさん詰まっていることが縁起がいいとされるから

数の子は「にしん」という魚の卵からできています。その見た目は、びっしりと細かい卵が詰まっていて、「多くの実り」「繁栄」を連想させる縁起物です。

日本では、たくさんあるものを「縁起がいい」と感じる文化があります。お米もそうですが、数の子も同じです。

一粒一粒がきらきら光る数の子は、お正月のテーブルに華やかさを加えてくれます。たくさんの卵がくっついている様子は、家族のつながりや絆を象徴しているとも言われています。

だからこそ、「見た目が良い」「味が良い」だけでなく、「意味」もあるのが数の子の魅力なのです。

にしん(親魚)の豊漁を願う意味があるから

数の子の親魚である「にしん」は、昔から日本の食卓を支えてきた大事な魚です。特に北海道や東北地方では、にしん漁がとても盛んでした。

にしんがたくさん獲れる=食べ物が豊か=生活が安定するという考えがあり、にしんの卵である数の子を食べることで「今年も魚がいっぱい獲れますように」と願ったのです。

漁業の町では、数の子を食べることで一年の豊漁や商売繁盛を願う風習が今でも残っています。

このように、数の子には「食」「生活」「家族」すべての幸せを願う気持ちが込められているのです。

おせち料理における数の子が縁起物とされる理由

この章では、数の子がなぜ「縁起がいい」とされるのか、その意味をさらに深く掘り下げていきます。

数の多さが子孫の繁栄を連想させるから

「数」が多い=「福」も多いと昔から言われています。数の子には数えきれないほどの卵が詰まっていて、その「多さ」が「豊かさ」や「繁栄」を意味するのです。

子孫が絶えず続いていくようにという願いが、数の子を食べることで表現されています。

また、家族が増えるというのは、喜びが増えることでもあります。だからこそ、お正月に数の子を食べることは、喜びの多い一年になるようにとの願いを込めて行われているのです。

こうした背景を知ると、数の子のありがたさがより深く感じられますよね。

にしんが「二親」と書けることから家庭円満を意味するから

ちょっとした言葉遊びのようですが、「にしん」は漢字で「二親」とも書くことができます。

父と母、つまり「両親」が仲良くいること、両親が長生きできることを表しています。

このように、数の子は「親と子がそろって元気に暮らす」「家族がいつまでも仲良くいられる」といった願いも込められているのです。

数の子を囲んで家族みんなで食べること自体が、家族円満を象徴する行動とも言えるでしょう。

透明感のある美しい見た目が清らかさを象徴しているから

数の子の魅力のひとつに、「見た目の美しさ」があります。透き通るような黄金色で、光を反射するその姿は、おせちの中でもとても映えますよね。

この透明感は、「心の清らかさ」「新しい年をすっきり迎える気持ち」を表しているとされています。

おせち料理全体にも、「汚れを払う」「けがれを落とす」という意味があるので、数の子の清らかな見た目はまさにその象徴といえます。

きれいな見た目の料理を食べることで、気持ちもリフレッシュされるのです。

おせちの数の子の由来と歴史について

ここでは、数の子がいつからおせちに使われてきたのか、その歴史を振り返ってみましょう。

江戸時代にはすでにおせち料理に使われていたから

数の子は、江戸時代のころにはすでにおせち料理の一部として食べられていた記録があります。

当時から「縁起の良い食べ物」として知られており、年の初めに食べる風習があったのです。

江戸時代は、今のように冷蔵庫がなかったので、保存がきく数の子はおせちにぴったりの食材でもありました。

長い間、日本人の心に寄り添ってきた歴史がある食べ物なのですね。

数の子は北海道の特産として古くから珍重されてきたから

数の子の主な産地は北海道です。昔から、北海道では良質なにしんがたくさん獲れ、その卵である数の子も重宝されてきました。

北海道では「贈り物」として数の子を贈る文化もあります。

遠方に住む親せきやお世話になった人に、数の子を贈って感謝を伝えるという風習も残っている地域があります。

そんな背景から、日本全国に広まったのが数の子文化なのです。

にしん漁が盛んだった北陸や東北でお祝いの食材として定着したから

特に北陸や東北の沿岸部では、にしん漁が生活の中心でした。

そのため、にしんやその卵である数の子を大切に扱い、お祝いの場で食べるという習慣が定着したのです。

地元で獲れたものを大切にして食べるというのは、今の「地産地消」にもつながる考え方です。

昔の人々の知恵や思いやりが、数の子に込められているのですね。

おせちの数の子はどんな願いが込められているの?

数の子には、ただの食べ物というだけでなく、さまざまな願いや想いが込められています。この章では、どんな願いがこめられているのかを見ていきましょう。

健康で丈夫な子どもが生まれるようにとの願いが込められているから

数の子は、小さな卵がたくさん集まってできている食材です。そのため、「健康で元気な赤ちゃんが生まれますように」という願いが込められています。

特に、子どもを望む家庭にとっては、数の子は「希望の象徴」とも言える存在です。

お正月に数の子を食べることで、家族が増える喜びや、子どもが健やかに育つよう願う気持ちがこめられているのです。

赤ちゃんが生まれた家庭では、お正月のたびにその成長を祝って数の子を食べるという習慣もあります。

家族がいつまでも仲良く暮らせるようにという意味があるから

数の子は、「にしん(二親)」という親魚から生まれた食べ物であり、親と子のつながりを大切にする象徴でもあります。

そのため、家族全員が仲良く暮らせるようにという意味も込められています。

昔から「家族が健康で仲良く暮らせることが一番の幸せ」と考えられていたため、数の子には家族の調和を願う気持ちが強く表れています。

新しい年の始まりに、家族で食卓を囲みながら数の子を味わうことで、そのつながりを再確認できるのです。

一年の始まりに幸運が訪れるようにと願われているから

数の子は、「運を呼び込む」食材としても知られています。

新年に数の子を食べることで、「良いことがたくさんありますように」「幸運が続きますように」という願いを込めているのです。

特に、たくさんの卵=たくさんの福が訪れるという意味で、数の子はとても縁起がよいとされています。

一年のスタートを明るく、幸せに切り開いていくために、数の子はとてもぴったりな食べ物なのです。

地域で異なるおせちの数の子の扱いと意味

日本各地で食べられている数の子ですが、その調理方法や意味には地域ごとの違いがあります。この章では、地域による数の子の違いについて見ていきましょう。

関東では塩抜きしてからかつお節で和えることが多い

関東地方では、数の子は塩抜きをした後に、かつお節やしょうゆで和えて食べるのが一般的です。

かつお節のうまみと数の子の食感が絶妙にマッチし、ごはんにもよく合います。

このスタイルは、素材の味を活かしながら、シンプルに楽しむという関東ならではの食文化を感じさせます。

家庭によっては、少し砂糖やみりんを加えることもあり、味のバリエーションが豊富です。

関西では薄口醤油やだしで味付けするのが一般的

関西地方では、だしを効かせた薄味の味付けが好まれます。

薄口醤油や昆布だしを使い、やさしい風味に仕上げるのが特徴です。

数の子の自然なうまみを活かしながら、しっかりとしただしの味で深みを出します。

関西の人々は、料理の見た目や風味のバランスにもこだわりがあるため、数の子も丁寧に調理されます。

北海道では白醤油や数の子松前漬けにして食べる文化がある

北海道では、数の子を使った「松前漬け」がとても有名です。

するめや昆布と一緒に漬け込んだ「数の子松前漬け」は、ご飯のお供としても人気があります。

この料理は保存がきき、冬の間に重宝されてきた伝統の味でもあります。

北海道では、白醤油を使ってよりやさしい色合いに仕上げる家庭も多く、見た目にもこだわりがあります。

おせちに使われる数の子の選び方と下ごしらえのコツ

おいしい数の子を食べるためには、選び方や下ごしらえも大切です。この章では、数の子を美味しく食べるためのポイントを紹介します。

粒がそろっていて透明感のあるものを選ぶと良い

数の子を選ぶときは、卵の粒がそろっていて、透明感のあるものを選ぶのがおすすめです。

粒がそろっているものは食感が良く、見た目もきれいなので、おせちにぴったりです。

また、変色していたり、においが強いものは品質が落ちている可能性がありますので、避けましょう。

パックに入ったものでも、見た目をしっかりチェックして選ぶと安心です。

苦味を防ぐためにしっかり塩抜きするのがポイント

塩数の子はそのままではとても塩辛いため、しっかりと塩抜きをすることが大切です。

水に浸して何度か取り替えながら、半日から1日かけて塩を抜くと、ちょうどよい味になります。

塩抜きが不十分だと、食べたときに苦味やえぐみが出ることがあるので注意が必要です。

少し手間はかかりますが、美味しい数の子に仕上げるには大事なステップです。

薄皮を丁寧に取り除くことで口当たりが良くなる

数の子の表面には薄い皮があり、これを取らずに食べると食感が悪くなってしまいます。

丁寧に薄皮を取り除くことで、数の子本来のぷちぷちとした食感が際立ちます

薄皮は、水に浸してやわらかくしてから、指や竹串などでそっと取り除くときれいに剥けます。

ひと手間かけるだけで、食べたときの満足感がぐっとアップしますよ。

まとめ|おせちと数の子の意味・由来・縁起を知って正月を楽しもう

数の子はただの食べ物ではなく、昔からの想いや願いがぎゅっとつまった大切な縁起物です。おせち料理の中でも、意味を知ることでより深く味わえる食材です。

数の子は子孫繁栄や家族円満の願いが込められた縁起物

子どもが元気に育ち、家族が仲良く暮らせるようにという願いが数の子には込められています。

おせちに欠かせない存在として、古くから日本の家庭で親しまれてきました。

願いを込めて食べることで、新しい一年の始まりを気持ちよく迎えられます。

それが数の子の大きな魅力です。

地域や家庭ごとの味付けや文化も楽しみのひとつ

関東、関西、北海道など、地域ごとに違う味付けや食べ方があるのも、数の子の面白いところです。

家庭によってもアレンジが異なるため、食べ比べて楽しむのもおすすめです。

昔ながらの味を大切にしながらも、自分たちの好みに合わせて工夫してみましょう。

それが日本の「おせち文化」をより豊かにしています。

意味を知って食べることでお正月がより特別な時間になる

数の子に込められた願いや意味を知ってから食べると、お正月の食事がより特別に感じられるはずです。

何気なく食べていた料理が、「大切な想いがこもったもの」だと気づけると、心まであたたかくなります。

新しい年を迎えるこの時期、家族みんなで数の子を囲みながら、幸せな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

きっと、いつもより心に残るお正月になることでしょう。

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